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熊本地震医療支援のご報告
2016-05-01
  4月27日水曜日、私(藤尾裕宣)は熊本市内の医療支援に向かいました。
 早朝、妻に小倉駅まで送ってもらい、博多駅からは九州新幹線を利用しましたが、全線復旧前でまだ1時間に1本運行でしたので、車中は作業着の人々、背広の人々、おそらく支援物資をたくさん抱えた人々に冠婚葬祭の人などで超満員でした。地震の被害が各所に痛ましい、幾分気落ちしたような雰囲気の熊本市街地をタクシーで走り、午前10時に支援先の創価学会「熊本会館」に到着。
 当初は200名ほどの被災者でごったがえして、医療支援も持病の悪化や高齢者の肺炎など救急対応に追われていましたが、私が行った時には「不安緊張状態」に苛まれる人々が目立ち、支援の内容もじっくり時間をかけたカウンセリングが主体となりました。
 中には暗い顔して1時間以上も話す方がいて、共に打開策を模索しつつ、その顔がしっかり笑顔に転じるのに2時間以上かかりましたが、その笑顔を見た時に「ここに来て、一人でも被災者のお役に立ってよかった!」と思いました。
 余震がくすぶる中、避難所の責任者に任命された聡明で礼儀正しい青年や、ボランティアの看護師さん、ご婦人方からもいろいろと現場の話を聞かせてもらい、厳しい現状にも笑顔を絶やさない姿に感銘しました。
 その日の午後に九州新幹線が全線復旧し、夜はやや満員のつばめ号で帰路につきました。
 阪神淡路大震災での医療支援を契機に開業医の道を選び、災害支援ボランティア団体「福岡RB」の初代・代表も務めました。さらに東日本大震災の医療支援に続き、今回も貴重な経験をさせていただきました。要請があれば、また赴きたいと思います。
 最後に、年度変わりの多繁な時期に留守を預かってくれた妻・直美とスタッフに心から感謝します。本当にありがとう!
 
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